エクレスフィア♪と一緒 ①食事
『エクレスフィアといっしょ♪』は、保護者の皆様とエクレスフィアが、一緒に、子育てについて考え、歩んでいけるよう、情報発信元を目的としたお便りになります。
第1段として、『食事』について発信します
①食事中にじっとしていらない。遊びに行ってしまうけれどどうしたらいい?
・子ども達がじっとしていられない、立ち歩いてしまうのは、食事よりも楽しいものへの興味が勝っているか、すでに、おなかがある程度満たされているかです。
・ご家庭により、食事の環境は様々だと思いますが、子どもが食事に集中出来ていないのであれば、集中できる環境にしてあげなければなりません。(子どもに食事のマナーが身に着くまでの間は)いくら子どもに『立ち歩かない!』と言っていても、周りが常に落ち着かない状況だと、子ども達も落ち着きません。
・食事の場所から離れる時は、『「ごちそうさま」をする』という約束を事前に伝えていく必要があります。
まだ、たくさん残っているから、食べさせれば食べるからと、子どもを追いかけて口に入れたり、なんとかして戻って来てもらい、続きを食べてもらう、または、食べさせてあげるということをその都度繰り返していたら、それでいいのだと思ってしまい、同じことの繰り返しになります。
・約束をしたあとは、食事中に椅子から、または、テーブルから離れる様子が見られたら、約束を思い出してもらってください。それでも、行ってしまった場合は、更に約束です。「食事中にどこかへ行ってしまった場合は、食事は片づけます」と。最初のうち2~3回は、このやりとりを繰り返してもいいかと思います。でも、それでも懲りずに続けたら、作戦決行です!ご飯撤収!!戻って来てもありません!!!「食べる~!!」「食べたい~!!!」と泣いても叫んでも、無いものは無いのです。
・子ども達の訴えに負けてしまうのであれば、最初から約束はしないでください。約束は守る為にあるのです
・食べないとおなかがすいてしまうから心配だと思います。でも、おなかがすく原因を作ったのは、子ども本人です。ご飯をあげなかった訳ではありません。なので、自分のしたことに責任をもってもらいましょう。
・子ども達は、おなかがすけば必ず食べます。お腹がすいていないから、食に興味がないから食べないのです。お腹がすくとかわいそうだからと、子どもが食べられる好きなものを間食にあげてしまうと満たされてしまい、ご飯は食べなくても大丈夫、苦手なものは食べなくても大丈夫と思ってしまうのです。
※立ち歩く訳ではないが、食事の時間がとてもかかるようになり、切り上げようとすると泣いて嫌がるので、そのまま食べてもらい、どこまで待てばいいのやら・・・と困っている方もいるようです。おそらく、これも基本は、おなかはだいぶ満たされているということだと思います。「片付けます」「いやだ」「じゃあ、食べてください」このやり取りが楽しいのでしょうかね。これも、子ども達の様子を見て、けじめをつける時期
を見極めていく必要が出てきたという印です。その時期を見逃さずに、伝えていきましょう。
②偏食が激しくて困ってしまいます・・・
・誰にでも苦手なものはあります。自分に置き換えてみても・・・、ありますよね~。(え?!ありません?)
それを、子ども達には、好き嫌いしない!というのも酷な話です。
・苦手なものが出てきてしまうのも仕方がありません。小さい頃は、何でも食べていたのに~というお話も
よく伺いますが、それだけ、味覚や触覚が敏感になり、嗜好が出てきたということです。それと、嫌がっ
てみたら食べなくても大丈夫だったという経験からです。
・あまり好まないものは、無理強いはせずに、ほんの少しにしてあげてください。
あとは、お母様、お父様の料理の腕前を発揮して、分からないように入れちゃってください。
・エクレスフィアの給食にも、もちろん子ども達の苦手なものも出てきます。その場合は、「食べない」「いらない」は無し。ほんの少しでいいから食べてみる!という対応をしています。もちろん、子ども達の中には、見ただけで・・・、口へ入れたら・・・、となる場合もあります。でも、そこは、私たちも折れずに続けています。ただ、私たちの「ほんの少し」は、子ども一人一人によって異なります。「ほんの少し」が、小さじ一杯くらいの場合もありますし、1㎤くらい、または、1㎤以下の場合もあります。そして、どうやって食べたらおいしいかも提案します。(相手も頑固ですから、なかなかうまくはいきませんが・・・)
それを積み重ねることによって、最初は、自分では口へ入れられなかった子どもが、自分で入れられるよ
うになるだけでも、大進歩だと感じます。
・今、苦手でも、いつかはきっと食べられるようになると思います。だからといって、苦手なものは準備し
なくていいということではなく、好きなものをたくさん食べてもらい、その中に、苦手なものも、ほんの
少し準備することは続けていただきたいと思います。そして、何より、一緒に食べるお父様、お母様が「お
いしい」「おいしい」となんでも食べる姿を、子ども達に見せてあげてください。
③食事を少ししか食べないので、補った方がいいの?
・子ども達の発達に直接影響がある場合は、補うことをお勧めします。
・身体は小さいけれど、成長に問題が無い、いつも健康、という事であれば、大きな心配はいりません。
・しっかりと成長されているのに、食事の時間にしっかりと食べないのであれば、間食やフォローアップミルクで補うのではなく、次の食事時間まで待ってもらいましょう。
・食事を食べなくても、自分の好きなもので補えることが分かれば、もっと食べなくなります。
・食事を残して、次の食事まで我慢が出来ないようであれば、食べられなかった食事をもう一度出すという
こともありだと思います。(以前、そうされていた方もいました)
・どうして、食事を少ししか食べられなかったのか、その原因によって、対応は変わってくると思います。
④食事中の姿勢が悪い、よくこぼす、どうしたらいいの?
・姿勢が悪いとよくこぼれるようです。でも、一生懸命食べていても、周りが大変なことになる場合もあり
ます。自分で食べられるようになったばかりでしたら、思う存分、こぼしてもらってもいいと思いますが、だんだんとこぼさないように食べること、こぼしてしまったり、落としてしまったら自分で拾うということも伝えていってください。こぼした、落とした時の後始末をいつもお母様やお父様がしていたら、それが当たり前になります。
・姿勢が気になる時も、伝えていきましょう。食べることに慣れてくると、また、おなかが満たされると、
なんだかひじをついたり、足くせが悪くなったり、あっちを向いたり、こっちを向いたり、落ち着かなくなります。なので、こぼすことが気になる時は、量を減らしてあげることもおすすめします。テーブルやイスが合っていないという場合もあります。何が原因かを突き止めて、原因がある場合は、その問題を解決してから、食事の時のマナーとして、姿勢について説明してください。特に原因が無いのであれば、ストレートにマナーとして伝えてください。
・まだ小さいからは、もうおしまいです。もっと子ども達を信頼していきましょう。意識をさせてあげることで、必ず変わってきます。でも、変わってくる速度は、一人ひとり異なります。
⑤スプーン、フォーク、箸の使い方・・・
・最初は手づかみだった子ども達が、スプーンやフォークに興味を持ち、自分で持って食べられた時の満足
そうな表情を覚えていらっしゃいますか?
・子ども達は、いつも一緒に食べているお父様、お母様、兄姉の食べる様子を見ながら成長していきます。
だから、いつのまにかスプーンやフォークを持ちたいと意思表示するようになり、準備すると、自分でや
ってみようと努力するのです。もちろん、最初は、持ち方も食べ方もぎこちないですが、これも、だんだ
んと出来るようになっていくものです。
・でも、持ち方は、にぎり持ちから正しい持ち方へ自然に任せてなんとか・・・というのは難しいかもしれ
ませんね。だから、ある程度、自分で食べられるようになってきたら、持ち方も意識させてあげてくださ
い。利き手の3本の指を使って持つ、持ち方を伝えてあげてください。もちろん、最初から伝えても大丈夫そうであれば、伝えてください。でも、せっかく楽しく食べているのに、「持ち方はこうでしょ!!」と言われ続けると、なんだかのどにつかえそうになってしまうのではないかな~と思います・・・。だから、これも、一人一人、伝える時期を見極めてあげてください。
・まずは、スプーンとフォークを使い、自分で食べられるようになることが一番です。箸はそのあとで構い
ません。
・素晴らしい補助箸が、最近はありますが、補助箸を使って食べられることがゴールではなく、箸を使ってなんでも食べられるようになることが大切です。箸に興味を持ち始めたから・・・と箸を準備するのであれば、補助箸ではなく、普通の箸を準備してあげましょう。だって、興味を持った箸は、お父様やお母様が使っている箸だからです。子どもの手にあった長さ、素材のものを吟味し準備してあげてください。
そして、正しい持ち方を見せて、伝えてあげてください。子ども達が、箸を使いたがっているのです。やりたい!やってみたい!と思った時が、獲得の時です。まだ早いかな~と思うから補助箸を、ではなく、まだ早いと感じたら、スプーンとフォークを極めてください。
・あせる必要は全くありません。自分の手指を思うように動かすことが出来るように成長すれば、必ず、
箸を使えるようになります。箸に興味を持ち始めたら、まず、スプーンやフォークを上手に使っているか確認してください。まだ、にぎり持ちをしているのであれば、3本指の持ち方が出来るようになることが先です。片手だけを使って食べているのであれば、もう片方の手で、器を押さえられるようになることが先です。器の中を自分でピカピカに出来るようになることが先です。