教務主任からのメッセージ
エクレスの子どもたちへ
今、みなさんがどのように過ごしているのかがとても気がかりです。元気で過ごしていますか?おうちの人の話はちゃんと聞いていますか?好き嫌いしないでちゃんと食べていますか?幼稚園がないからといって夜遅くまで起きていませんか?
幼稚園に来ること、外で遊ぶこと、今まで出来ていたことが、できないことはとても残念なことで、きっとみなさんは「つまらないな」って思っていますよね。でも、今はがまんしましょう。今は元気でも、どんなに気を付けていても、いつ病気になってしまうかわかりません。新型コロナウイルスは大切な命を奪ってしまうことがあります。そんな悪い病気にならないよう、お家の人の話をしっかり聞いて、手洗いうがいもしっかりして、もう少しだけがまんしてください。
先生たちはみんながいつ幼稚園にきてもいいように、掃除をしたり、モンテッソーリ教育のお仕事の準備をしています。先生たちもみなさんと会いたい、遊びたい気持ちをぐっとがまんしています。だから、みんなで一緒にがんばりましょうね。
幼稚園が始まったら、たくさん遊びましょう。
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保護者の皆様へ
子どもたちへ向けて「どんなに気を付けていても、いつ病気になってしまうかわからない」なんていう日々、感染しないよう心掛け、対策している保護者の皆様に対して、身も蓋もないようなことを伝え、申し訳ありません。
ただ、日毎、数時間毎に変化する情報とこの世相を鑑みても、いつ感染してもおかしくないような状況になっていると感じます。子ども達に「子ども達なりにこの病気に対して危機感を感じて欲しい。(自分の、人の)命は大切であること、その命を守ることも大切でること」を伝えたく上記のような文になってしまいました。
「がまんをして」とも伝えましたが、子ども達にはまだ難しいですよね。幼稚園では3年間掛けて子どもたちに「がまん=自分を律すること」を日々の活動、園行事を通して伝えています。
ですが、ご家庭でも可能です。ご家庭でできる様々なことが「がまん」する力につながります。
例えば「衣服を畳む」ことは畳めることは結果ですが、シワにならないように畳む力加減に「がまん」の要素があります。「はさみ」も線の上を切ること自体に「がまん」の要素があります。ご家庭できることのキーワードは「力加減」です。
「がまん」は精神的な発達からみられる状態ですが、「力加減」は「運動」で「身体的」なものです。なので「だんだん上手になってきた」というのは、その活動に見合った「力加減」を繰り返し行うことで習得した「適切な力」で、それは感覚だけでなく「意識的に運動量を調整すること」で、「自分の思うように自分の体(指先)を動かせるようになった」ということになります。
自分の意志(心)で、自分の体をコントロールすることができると、それは同時に自分の心もコントロールできるようになって「自分を律する=がまん」ができるようになります。
見守ることに大人はヒヤヒヤしてしまいますが、私たちは大人なので「がまん」して見守る姿勢で、ご家庭でできる限りの「お手伝い」をする機会を与えてあげてください。
認定こども園エクレス 教務主任 齊藤 芳武 教務主任 佐々木 忍